防火管理者講習


先月のことですが、防火管理者の講習を受講してきました。

「甲種防火管理新規講習」です。

今回の受講は警備業とはあまり関係ありません。(まったく関係ないわけでもないか)

自社ビルの防火管理資格者を確保するため、おまえも防火管理者講習を受けてこい、と会社から指令が下ったためです。

「防火管理者」とは、建物の火災予防と安全管理に関する責任者のことで、建物の用途と収容人員により、選任の義務が生じます。

まあ簡単に言うと、ある程度のビルには「防火管理者」ってのを置かなきゃならないってことです。

そして、その資格を得るためには、「防火管理者講習」というのを受ける必要があるんですね、はい。

そんなわけで、2日間にわたる「甲種防火管理新規講習」を受講してきました。

ちなみに受講料は8,000円です。(むろん会社負担)

さらに説明すると、乙種は1日間の講習で、比較的規模の小さな建物での防火管理者資格を取得でき、甲種は2日間の講習で、すべての建物での防火管理者資格を取得できます。

いちおう講習の最後に「効果測定」という筆記テストがあるのですが、それほど難しいものではなく、よっぽどのことがない限りは合格となって、全員に修了証が授与されます。

これは「自衛消防業務講習」なんかと同じですね。最後のテストのときにはもう、全員の修了証が用意されていると。

講習をきちんと受講しさえすれば、ほぼ確実に資格を取得できますので、かなり気が楽なのですが(会社からお金出してもらってるし)、2日間みっちり座学というのはキツい。

眠気との勝負やね。

1日目の9時半ごろに受付手続きを済ませ、「受講のしおり」とテキストを受け取りました。

ワタシの席はほぼ真ん中あたり。

受講生は何人いたかな? 100人くらいはいたはずだが、忘れちゃった。

「受講のしおり」に目を通すと、講習科目とスケジュールが記されています。

1日目
① 防火管理の意義と制度の概要(120分)
② 火気取扱いの基本知識と出火防止対策(120分)
③ 施設・設備の維持管理(90分)
2日目
④ 自衛消防(130分)
⑤ 防火管理の進め方と消防計画(120分)
⑥ 効果測定(20分)

あと、「受講時の留意事項」というのもありました。

その中にこんなのが。

・・・受講態度の悪い方(居眠り、電子機器の操作、私語、他の受講者に迷惑を及ぼすその他の行為等)は、退出していただくことがあります。この場合は受講終了とは認められません。

ええっ? 居眠りしていたら強制退出?

やべー、ぜったい寝そう。気を付けねば。

2日間、かなり気を張って講義を聴いていましたが、やっぱり時々耐えきれずに寝ちゃいましたね。

とはいえ、べつに強制退出はさせられなかったです。他にも寝ている人たちはいましたし。

2日目の15時までに、セクション⑤までの講習カリキュラムはすべて終了。残すは「効果測定」のみとなりました。

効果測定のテストは3択問題で、10問出題。テキストを見ながら解答してもよく、また100点満点で50点以下だと、居残りして追試を受けなければならないとのこと。

テキスト見てもいいのなら余裕やな、と思っていたら、これが意外と難しい。20分の制限時間でギリギリでした。

講義中に講師の先生が「ここ重要」と言った箇所を、テキストにきちんとマーカーしておくべきですね。そうでないと、効果測定中ひじょうに慌てることになるでしょう。

しかしこれ、講義をまったく聴かず、テキストにマーカーもせずに効果測定を受けたら、追試の可能性(50点以下)は高いんじゃないかと思いました。

解答時間の20分が経過した後、採点が始まりました。

講師の先生が1問1問の正解を発表し、それと解答用紙に記載した解答を照らし合わせ、自己採点していくのですが、いやこれって・・・

解答が間違っていたら、自分で訂正できるじゃんかよ、おい。(自分は厳正に採点して90点でした)

極端な話、解答欄をすべて空白にしておいて、採点のときに正解をぜんぶ記載すれば完璧やん。

じっさい、そういうズルしていた受講者もいたみたいだし。

不正せずに採点して50点以下だった受講者も何人かいましたね。

ホント真面目な人たちですね。

せめて隣席の者と解答用紙を交換して採点すべきなんじゃないか? と、最後は疑問に思った次第です。


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