重岡銀次朗選手の続報がまったく入ってこないので、そのうち最悪の知らせを聞くことになるのではないかと、毎日が怖かったです。
ワタクシごときのブログ記事にも、けっこうアクセスがありましたので、心配していたファンも多かったのではないでしょうか。
しかし数日前ようやく、重岡銀次朗選手の容態について、JBC (日本ボクシングコミッション) から報告がありました。
現在も病院に入院中だが、集中治療室から一般病棟に移り、生命の危険に関しては峠を越えたのではと思われる、とのこと。
続報があったことで、ほんのわずかながら胸のつかえが下りました。
とはいえ、生きていてくれてよかったなどと、軽々しく言えるような状況ではもちろんありません。
これからのことを考えると、重岡選手のご家族はやり切れない思いでしょう。
兄の優大選手はどんな気持ちでいるのだろう? ご両親はボクシングなんてさせなければよかったと後悔されているだろうか?
これが自分だったら、と考えてみた。
身内がボクサーになったとして、自分だったらどう向き合うだろうか?(今のところそんな可能性は皆無だが)
うーん。
おそらく反対はしないまでも、素直に応援はできないだろうな。
身内に現役のボクサーがいる方々はみんな、多かれ少なかれ同じ気持ちを抱いているのではないでしょうか。
試合のたびに、極限の緊張を強いられながら、胸が潰れるような思いでリングへと送り出しているに違いありません。
勝ち負けなんてどうでもいい。
無責任な記者やボクオタの批判も評価もどうでもいい。
ただただ無事にリングを降りて、家に帰ってきてくれれば、それでいい。
そしてできるなら健康なうちに、身体を完全に壊す前に、ボクシングから身をひいてほしい。
みんな(とくにボクサーの嫁さん)そんな思いでいっぱいなのではないでしょうか。

昔、とあるボクサーのブログが好きで、よく閲覧していました。(引退後もブログ継続してらっしゃったのね)
そのブログの中で、最後の試合にKO負けし、引退を決意する経緯の記事が、今でもたいへん印象に残っています。
KO負け後、病院から自宅に帰って、奥さんにボクシングを辞めることを告げ、それを聞いた奥さんが安堵のあまり泣き崩れた場面。
とても、とても心を揺さぶられました。



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