いやいやえん

絵本『ぐりとぐら』シリーズなどで知られる児童文学作家の中川李枝子さんが亡くなられたとのこと。

じつは『ぐりとぐら』を読んだことがありません。

いや、もしかしたら読んでいるのかもしれないけど、ぜんぜん記憶にない。

はっきりとおぼえているのは、中川李枝子さんの処女作のほうです。

『いやいやえん』というタイトルの本。

幼稚園のときに読みました。（50年以上前や）

本を読んで「面白かったー」と感じた、いちばん古い記憶が、この『いやいやえん』なんですよね。

厳密な意味での「生まれてはじめて読んだ本」じゃないけど、幼少のみぎりに読んで強く心に残った、とても印象深く感じたそんな「最初の一冊」。

たしか幼稚園の先生が、「これ読みなさい」って渡されたので、しかたなく読んだような？

読み始めるとすごく面白くて、たちまち夢中になりましたけれども。

以前にも書きましたが、やっぱり子供の頃の読書体験というのは特別な喜びがありましたね。

しかしあのとき先生は、なんでワタシに『いやいやえん』を読ませたんだろう？

よく考えると不思議だ。

自分はあの本の主人公みたいにワガママな子供ではなかったはずだが。

ホントだって！！！